勉強などに使えば誰でも成績が大幅にしかも効果的に上がり、しかも費用もほとんどかからないという夢のような仕組みがあります。
一方でその仕組みは使い方を誤ると時間が無駄になるだけでなく頭が悪くなってしまいます。
その仕組みとは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)においてデータを一括DLではなく、少しずつ部分的にDLすることで従来の何十倍もの速さで取得できる、ストリーミングという技術に基づくものです。
そう、今や誰もが知っているYouTubeです。
自分は個人的にも、プログラミングを教えるという立場からも、YouTubeでプログラミングに関する動画を見たこともあるし、今後は自分で作ったプログラミング関連動画を提供しようとも思っているので、YouTubeという仕組みは非常にありがたいです。
しかしこれが当てはまるのはある程度の年齢の人間に対してであり、例えば未就学児や小学生にYouTubeを見させると、勉強的な使い方をすることもたまにはあるかもしれませんが、アニメなどを見るのはまだいい方で、よくわからないくだらない動画を見ていることも多いようです。
そこで、表題通り子供がYouTube閲覧するのを禁止する方がいいのだろうかと思う人もいるかもしれません。
ただ、禁止と口で言っても操作すれば見れてしまうので、物理的に www.youtube.com への接続をできなくすることになります。
この場合、具体的にはhostsファイルに対し、 www.youtube.com アクセス時には何かダミーで無効なIPアドレスあるいは実在するサイトのIPアドレスを記載します。
■ Windowsの場合
Windows + R
powershell -NoProfile -ExecutionPolicy unrestricted -Command “start notepad C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts -verb runas”
で起動した hosts ファイルに対し
127.0.0.1 www.youtube.com
など適当なIPアドレスと対にしておきます。
■ Linuxの場合(Raspberry Pi 等)
sudo vi /etc/hosts
で同様に編集
(Raspberry Pi の場合 vim が使えず vi のみとなります)
当たり前ですがAndroidやiPhoneなどの携帯電話やタブレット等のモバイルデバイスには hosts ファイルがありませんのでこの方法は使えません。
さて、禁止する方法自体は簡単ですが、「なぜ禁止するのか?」の理由を保護者自身が明確にする必要があります。
なので、この理由に反論が見つかった場合は禁止をすること自体が教育的に間違っていることになります。
そこで、(保護者の立場から)思いつくであろう禁止理由と、(子供の立場から)その反論を書きたいと思います。
理由:YouTubeばかりやっていると勉強をしないから禁止
反論:YouTubeを何時間閲覧していても、学校のテストで毎回満点を取れるのであれば禁止する必要はない
(この場合、子供の側も学校の勉強を完璧に理解できることを前提に禁止する必要はない)
理由:目が悪くなるから禁止
反論:外付けディスプレイで離れて閲覧すれば禁止する必要はない
理由:夜寝なくなるから禁止
反論:これは反論の余地がないので、例えば20:00にはシャットダウンする等の時間制限により全面禁止を避ける
理由:食事や入浴をしなくなるから禁止
反論:同じく反論の余地がないので、食事や入浴が終わってから閲覧する等の時間制限により全面禁止を避ける
こうしてみると、全面禁止するのではなく、何時から何時までという時間制限がよさそうです。
なお、これは万人受けする意見ではなく、人により賛否が分かれるかもしれませんが、自分の場合、YouTube効果的な使い方をすれば学校の成績を上げることもできるが、そうでない使い方をすると頭が悪くなると考えています。
一番ダメなのは、携帯電話やタブレット等のモバイルデバイスで画面を指で押して動画を選択する使い方です。理由は、ただ与えられたものを見ているからです。これは大人でも同じことが言えるので、モバイルデバイスでYouTubeを見ないことが重要です。
なので、YouTubeを始めて良い年齢は、キーボードから文字入力がひらがなだけでもいいからできるようになってからです。
そこで、自分の見たい動画を検索して見るというのであれば頭が良くなる可能性はあります。
したがいまして、自分が子供にYouTubeを禁止する理由は以下の通りです。
理由:頭が悪くなるから禁止
反論:モバイルデバイスでの単なるタップ操作では頭が悪くなるので、キーボードから文字入力ができるようになったら禁止する必要はない
ここまで書いたのはYouTube閲覧に関する内容ですが、自分で動画を作成し、提供する側になれば話は別です。
YouTuberとして月収数十万円を稼げるようになるかどうかは別にしても、動画を作成する技術はプレゼンテーション等にも役立ちますし、顔や家、名前や住所など個人を特定できるものは映さないなどプライバシー保護の考え方を学ぶことにもつながるので非常に有益です。