「Python 3 エンジニア認定実践試験」の受験

Python には国家資格はないものの、民間資格は存在します。
以前「Python 3 エンジニア認定基礎試験」と「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」は1回目の受験で合格できたので、この「Python 3 エンジニア認定実践試験」も楽勝だろうと高を括っていました。ところがこの試験は曲者で、2023年に2カ月連続受験したところいずれも合格点に1問足りず不合格でした。そして今回、2年の月日を経て3度目の受験となりました。
さすがに2年の準備期間を経たので合格間違いないとの予想に反し、結果は合格点に2問足りず不合格でした。こうなると「2年の準備期間を経た」のではなく、「2年間の間にゼロリセットされた」というほうが正確です。
2年前は公式の模擬試験がなく、個人が有志で作ってくれていた模擬試験を利用していたのでそれで不合格になったとしても誰のせいにもできないのですが、2024年中には公式模擬試験ができていたようで今回それを利用しましたが個人の模擬試験利用時より点数は下がってしまいました。自分は公式模擬試験は無料期間のみ利用しましたが、有料課金して不合格だった人は涙目です。

しかし、2年前の受験とは大きく異なる点がありました。2年前は試験にどんな問題が出たかほとんど覚えていなかったのですが、今回は40問中37問は覚えていました。もちろん4つの選択肢全てを覚えてはいないものの、少なくとも教科書の何ページ何行目からの出題からだったかは分かりました。残念ながら全く覚えていない3問についても断片的な単語は覚えていたので、教科書第何章の第何節からの出題かはわかります。まずは今回の受験料13,200円を無駄にしないためにも、40問の出題内容を記載します。

  1. venv P10
  2. pep8字下げではない
  3. Blackでがimport文の順番修正はできない P34
  4. 例外が2個以上ある場合最初の例外が見つかったら以後の処理がなされずにfinallyへ飛ぶ
  5. with文を使わない書き方 P47のコード
  6. 可変長位置とキーワード引数の混在する関数の実行結果
  7. 戻り値が複数でタプル
  8. 小かっこの内包表記はジェネレータ型だが大かっこはリスト型
  9. next(変数名) P69のコード
  10. functools.wrapsの特徴
  11. repr P88のコード
  12. dataclassでデフォルト値がない場合は代入必須
  13. isinstanceで複数のデータ型のいずれかに属しているかの書き方 P103のコード
  14. 型ヒントで引数と戻り値両方の書き方 P109のコード
  15. tupleで複数の要素の型の書き方 P110のコード
  16. titile() join() P127の表およびコード
  17. fを使って小数第一位まで表示 P132の表およびコード
  18. serchおよびmatch P135のコード
  19. lookupで絵文字が取得でき、normalizeで半角カタカナを全角カタカナにできる P142-143の文章およびコード
  20. 2週間前を正確に表せないもの
  21. ZoneInfo
  22. itemgetter
  23. most_common
  24. enum
  25. chain/islice
  26. copy2
  27. stream.seek(0, io.SEEK_END)
  28. add_argument
  29. rename()
  30. copytree()
  31. DictRead()
  32. dump()
  33. urlencode()/quote_plus()
  34. base64とは何か
  35. doctestどこに書ける
  36. setUp/tearDown/Classの実行順序 個人模試と同一問題
  37. unittest.mock.patch()関数をデコレーターまたはコンテキストマネージャー P382下から2行目の文章
  38. timeit()/Timer()
  39. loggingでf使えない P415下から4行目の文章
  40. sha-256よりもBLAKE2b P429-430の表

次回受験時に全く同じ問題が出るかは分かりませんが、この内容を完璧に理解していれば次回受験時に多少なりとも有利にはなります。うろ覚えの節については、手間と時間はかかりますがすべてのソースコードを実行してみるとか、教科書本文を暗記するなどの対策となります。
そこまでやっても次回4回目の受験で合格できるかは分かりませんが、それでも不合格だった場合はむしろ開き直って、スピードマスター問題集(略称スピマス、いわゆるそっくり模擬試験、その辺の模擬試験よりも本試験に近い)を自力で作成するぐらいのしたたかさを持ちたいところです。


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