小学生や幼稚園・保育所児にも人気の Minecraft ですが、プログラミング言語の勉強にもなることがわかりました。
具体的は以下の準備(いわゆる環境構築)をします。
- Minecraft Java Edition のライセンス(3,960円)
有料ですが、ゲームが起動しなかったとしても一切返金されないという国民年金も真っ青なビジネスモデルです。
なので事前にインストールをしてみて、エラーが出ないことを確認してからの課金がおすすめです。
課金したけどゲームができず困っている人も多いらしいです。
さながら、国民年金を払うだけ払って65歳まで生きられなかったようなものです。
図らずも社保庁とマイクロソフトの共通点を思い知らされます。
これは自分もはまったのですが、ゲームができない理由は、マイクロソフトアカウントが作ったそばから消される(厳密にはアカウントはあるが無効になるという一番めんどくさいパターン)ことでした。
この場合、4G/5Gなどで普段使わないIPアドレスからマイクロソフトアカウントを作る、認証用メールアドレスにyahooメールを使うなどして乗り切りました。
だいたい24時間たってログイン拒否されるか、何か月たってもログインできるかの両極端な結果になります。 - JDK(無料)
いわゆるJavaというプログラミング言語を実行可能にする仕組みです。
Java Development Kit の略です。
公式のものもありますが、機能が多すぎて使わないので Minecraft ユーザが多く使っておりかつ動作が軽快な Temurin JDK に乗り換えたところ、10年前のPCでもスムーズに動きました。
自分の場合は Temurin 21 をダウンロードしました。
ダウンロードサイト https://adoptium.net/temurin/releases/
プログラミング言語の勉強には最新のPCは必要ありませんので、このような工夫が大切です。
もしも、「プログラミング言語を学ぶのに最新の高性能PCが必要です」と言われたら「保育所の送迎にはF1なみのスポーツカーが必要です」と言っているようなものです。
確かにいろんな意味で周りの注目を浴びますが、それは必要でしょうか? - Minecraft Forge(無料)
Minecraft の改造をするための仕組みです。専門用語でフレームワーク(FWと略)といいます。
配布元は1か所しかないので迷いませんが、Minecraft Java Edition のバージョンと全く同じものをダウンロードします。
自分の場合は 1.21.5 をダウンロードしました。
ダウンロードサイト https://files.minecraftforge.net/net/minecraftforge/forge/
なお、上記サイトからファイルをクリックするとダウンロードボタンが表示されますが、これは全然関係ないソフトウェアの広告です。
さながらダチョウ俱楽部のようではありますが、押しても得することは本当に何もありません。
ではどうするのかというとそのまま5秒待つと画面右上に SKIP という文字が表示されますので、それを押した瞬間に「名前を付けて保存」ダイアログボックスが出るという完全に初見殺しの誰得仕様になっているので気をつけてください。
上記準備ができたら、最初からあるサンプルプログラムを実行します。
サンプルは特に何もせず意味のないものですが、実行する目的は、仮にこのタイミングでエラーが出たら上記の手順の何かが間違っていたと切り分けをするためです。
Minecraft Forge を解凍してできた、 gradlew.bat が含まれるフォルダで、以下を実行します。
gradlew runClient
上記命令は何度も行いますんで、batファイルを作ってショートカットをデスクトップに置いておくと楽です。
実行するとこのような画面が出ます。

初回こそインターネット接続を伴うので待ち時間が10分前後かかりますが、2回目からは最新機種でも10年前の機種でも数十秒で起動するはずです。
エラーがなければこのような画面が出ます。

画面左絵にに Minecraft Forge という表示があれば成功です。
普段日本語表示で遊んでいたとしても英語で表示されますので、必要に応じて日本語に変更してもよいでしょう。
なお、ワールドデータは \run\saves というフォルダに保存されますので、普段使っているワールドを改造したいという場合はここにコピーすることも可能です。
特にこだわりがなければ、新しいワールドを作ったほうがいいです。
これは子供に聞いたのですが、最初にサバイバルモードを選ぶと後からクリエイティブモードに変えられない(なぜか逆はできるらしい)ので、ここでクリエイティブモードを選ぶ必要があります。最初ソフトウェアの不具合と思って焦りました。

ワールドですが、スーパーフラットを選ぶと植生がなく構築物の確認がしやすいです。
ただし、地面に穴をあけるとそこから奈落の底に吸い込まれ、Y座標が-370あたりで地底なのに昇天という矛盾を味わえます。

ゲームが始まったらF3を押して現在地を確認します。おそらく中央付近にいるはずです。
キーボードのWキーやスペースキー、マウスを操作してみて問題がなければサンプルプログラムの動作は正常といえます。

なお、この時使ったPCのスペックは上の画面右上に書いてある通り、 Core i5-7200U というCPUを使っています。
このCPUは2016年に発売されました。
ですので10年近く経っているのですが、今回のようにMinecraft を通じて Java というプログラミング言語を学ぶのが目的であれば問題ありませんでした。
弘法筆を選ばずということわざもありますが、プログラミング言語を学ぶのに最新の高価なPCは必要ないことがわかります。
さて、いよいよJavaでプログラムを作れるようになったので、まずは完成イメージをつかみやすくするために Instagram に動画をアップロードしてみました。
動画はこちら
https://youtu.be/UpW4bSIkONs (3分21秒)
https://www.instagram.com/p/DKWqQ5Tp_uH/ (約30秒)
次回「Minecraft で Java (2) ソースコード編集」に続きます。