柴田町立幼稚園はなぜつぶれたのか

先日船岡児童館のオープン見学に行った際に、居抜き物件であった旧柴田町立幼稚園の話題になりました。
生徒が集まらなくてつぶれたという印象ですが、実は数十年前は定員を上回る応募があり、抽選が行われた時代もあったそうです。
それが、なぜ生徒が集まらなくなったという理由を聞きました。以下3点に集約されます。

  1. 幼児教育無償化で私立幼稚園とコスト差が少なくなった
    当時は町立幼稚園は数千円、私立幼稚園は数万円の月額費用がかかっていたので誰もが町立に行きたがったのですが、これがどっちも0円になったので、町立にこだわる必要がなくなったそうです。
  2. 保育年数が少ない
    どこの幼稚園も3年保育が当たり前、未満時クラス含めれば4年保育の時代です。
    ところが、町立幼稚園は昭和の価値観である2年保育を令和になっても続けていたようです。
  3. 共働き家庭に優しくない
    今やどこの幼稚園でも当たり前である両親共働き支援などもなかったようです。

こうして見ると民間とのサービス格差が目立ちます。
さて、プレスクールとは対象年齢が異なるものの同じ教育機関として国立大学や公立高校は私立よりも人気がありますが、仮に私立が無償になってしまった場合、上記の理由1に該当することで同じ轍を踏むことになるのではないかという考え方が杞憂に終わることを望みます。


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